あなたの人生には、後悔があるだろうか?
「ない」という人は、おそらくあまりいないと思うが、 心理学者のトーマス・ギロビッチによると、 人間は、行動した結果の後悔よりも、行動しなかったほうの後悔のほうが、深く残るという。 確かに、行動した結果、痛い目を見て、 やらなきゃよかったと思っても、結果が出ているから、次に進むことができる。 しかし、行動しない後悔は、あのとき行動していればと、いつまでも心に残る。 そうやって、人は過去に引きずられて、二度とない貴重な瞬間を、ただボーッと眺めて、 今、目の前にある大切なものに気づけずに過ごす、ということになる。 この『異物』という物語の明神尊(みょうじん たける)も、行動しなかった後悔を抱えている。 何年間も、ずっと。 それが原因か、ただの偶然なのか、彼はある日、自分が住んでいる世界とは違う、 そっくりな別の世界に足を踏み入れてしまう。 いわゆる、パラレルワールドというやつだ。 彼が足を踏み入れた、その世界において、 本来存在しないはずの彼は、「異物」であり、 日に日に存在が薄れていく。 タイムリミットは、約一週間・・・ 限られた時間の中で、明神は元の世界に戻るために行動し、 その中で、自分の内側にも目を向けていくことになる・・・ あなたの後悔はなんだろうか? それは、今行動すれば取り戻せるものだろうか? それとも、もう戻らないものだろうか? もし、後悔や迷いがあるなら、 主人公、明神尊や、彼を取り巻く人たちを見て、 自分自身の心の内にも、目を向けてみれば、 忘れていたこと、目の前にあるのに気づけなかった大切なことに、 気づけるかもしれない。
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書いてる人名前:ひで アーカイブ
3 月 2021
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