人間は、自分のことを分かっているようで、分かっていない。
普段、自分の反応や行動を見ているはずなのに、 観察はしていないから、目というレンズに映っても、認識はしていない、 そして、こうありたいと思う自分に、バイアスがかかる。 シャーロック・ホームズがベイカーストリートにある、 二人が住んでいるアパートの階段が何段あるか知っているかと、 ワトスンに言った件に通じる話である。 そう言われても、自分のことは中々分からない。 でも、もし感情を可視化することができたら・・・? そんなワクワクするような、ドキっとするような、 研究が進んでいるらしい。 以下より、記事を引用する。 感情を脳波で可視化、記者が体験 国内大手企業で活用進む https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1905/09/news125.html 感情は、「ポジティブ・ネガティブ」を表す横軸と「活性・不活性」の縦軸で表される グラフ上に点として表示>される。例えば「ポジティブ」「活性」ともに 高い位置には「興奮」「喜び」などがあり、「ポジティブ」でも「不活性」側に振れると 「満足」「リラックス」などの感情となる。 脳波を測定する計測器を付けて、何かしらの行動をすると、 グラフ上の軸が動き、自分の感情がどこにあるか分かる、というものだ。 あることが起こったとき、人間の脳と言われる大脳新皮質では、 冷静に・・・と思っていても、その下にある動物脳、大脳辺縁系では、 激しい怒りを抱えている・・・ ということは、 日々生活していれば、仕事をしていれば珍しいことではないと思う。 そういう我慢も、社会の中で生きていくには必要ではある。 しかし、感情を抑えつけ過ぎれば、やがては体や心に、 何かしらの形で現れてくる。 神経症や心身症といった形で。 しかし、いつリミットを越えるかは分からない。 だから、突然に爆発して、信じがたい事件を起こしたり、 病気になったりしてしまう。 だがもし、感情を可視化するというものが、実用化されて、 自分の感情のリミットを見ることができたら、 或いは、カウンセラーや精神科医が、クライアントの状態を、 可視化することでより詳細に見ることができたら・・・? 限界を突破して壊れてしまう前に、 解消させることもできるかもしれない。 可視化させるのは、なんだか自分の内側を、 見せたくない部分を見せているようで、 恥ずかしいかもしれないが、使い方次第では、 ストレスや、それに伴うリミットを見て、 もう限界・・・という閾値(しきいち)を越えてしまう前に、 問題解決に向けて、対策を講じることができるかもしれない。 そうなれば、ストレス社会が多少改善され、 より過ごしやすい生活環境ができる可能性もあると思う。 もちろん、先程も書いたとおり、 使い方次第だが、面白い試みだと思う。 今後の進展にも期待。 <参考記事> 感情を脳波で可視化、記者が体験 国内大手企業で活用進む https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1905/09/news125.html
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3 月 2021
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